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唇のあわいからあなたへ甘い毒を注ぐ。幾度も、幾度も。
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お礼SSを書かせていただいてます。
踏まれた方はコメントか拍手でご一報くださいね。
シチュエーションなどリクエストいただけると助かります~。



ぱちぱち

プロフィール

HN:
coffin
性別:
女性
自己紹介:
無類のシキアキスト。
次点でリンアキ、グンアキ。
そしてわりと好きなカウアキ。
なんにせよアキラは受けです。

あの可愛いさは反則…!
*************
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*afterglow-01*

*********

リンは重いため息をついて軍服の襟を正した。
隊長であることを示す徽章を指の先で無意識に撫でる。


「シキ…アキラをどうするんだよ……」


そうして今日もアキラのもとへリンは向かう。
深い暗闇の中、靴音だけを響かせて。

**********


シキとの対決からはもう2年が経とうとしていた。
雨の中の戦いは壮絶を極めた。
しかしそれによってリンは昔のシキの行為の真の理由を知ることになったのだ。
カズイを殺したことは今でも許せなかったが憎むこともできなくなっていた。

そしてシキとリン、2人の間の蟠りが完全にではないにしろ溶けた代償としてなのか、その戦いでリンは片足を失った。

1年間のリハビリを終えて、リンはシキの元へやってきた。
憎しみという感情を取り除いた後にリンに残ったものはシキに対する興味だった。
そのころにはシキはラインを使って全国制覇を既に始めており、その勢力は日々拡大しつつあった。
シキは何も言わずリンを配下へと受け入れた。
もっともリンにしてみればシキの"下"についたなどとは微塵も思ってはいなかったのだが。
リハビリの効果もあり、冷たい義足はすっかりとリンの体になじんで、以前のように思い通りに動かすことができる。
いろいろと考えることも多かった1年の間にリンの体は飛躍的に成長しそれと比例するかのようにシキへの憎しみはある程度は融解してきていた。


そしてリンがシキの片腕として地方を征圧していくことになり、早1年。


ただひとつ、予想できなかったものといえばアキラの存在だった。
そもそもシキが誰かを傍に置くなど考えられなかったし、その相手がアキラだと知ったときの衝撃はすさまじかった。
そして…変わってしまったアキラをみて更に…驚いた。
それはシキの許可を得てシキの寝室へ入ったときのことだった。


「…アキラ……?」

ベッドの上でぼんやり窓の外を眺めていた青年は確かにアキラだった。
けれどその体は記憶の中のものよりもかなり細く、いつも感じていた張りつめた糸の様な緊張感を感じることも無かった。
ひどく透明な存在になってしまった、と思った。
その何もかもが華奢なアキラは以前では考えられないほど…よく笑った。


「…だれ?」
「俺のこと…忘れちゃった?……リンだよ、アキラ」

リンはそっと近づいてアキラの前に膝をつく。


「……リン?」

アキラは記憶の中によみがえるぼんやりとした面影をたどる。
目の前の眩いブロンドには確かに覚えがあった。
アキラの指がそのブロンドに伸ばされてするり、と何度か梳いた。
そして僅かな沈黙の後にゆるく首を振る。

「違うよ。…リンはもっとちっちゃかった」
「成長したんだよ」

思わず笑いがこぼれた。
アキラに最後に会ったとき、リンは確かにもっとずっと小さかった。
性別を間違えられることもあるほど中性的な顔立ちだった。
今では当然そんなことも無いが。

「…カメラは?」
「持ってるよ。今度撮ってあげる」
「…うん」

アキラはゆっくりとうなずいた。
目の前の人物をリンと認めたのかそれともそうでないのかは分からなかったが。

昔はアキラは写真に撮られることを嫌がっていた。
そんな小さなことに気づいてリンはよく分からない感情に胸を締め付けられる。


**********

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リン、キター(・∀・)
リンちゃん来たよー!! しかもシキ様の部下として!!夢の共演ですな(〃▽〃)シキ様ルートだとリンちゃん、消息不明だから「そこんとこ、どーなってるの?!」?%E:426%#ヤで! こんな展開は嬉しいですねヽ(≧▽≦)/ 是非とも続編を!! もう、むしろ、シリーズ化してください!楽しみにしてます_(._.)_
長くなりましたが、楽しみにしてるので、がんばってください(*^-^)ノ
【2007/12/13 12:36】 // #92ca4cbf2f [ 編集 ]

やっちゃったのです
凜さまはじめまして!

コメントをどうもありがとうございました。とてもとても励みになります!

afterglow を気に入ってくださったようで嬉しいですv

今回はシキアキだけでなくリンアキも書いてみたかったので(とはいってもafterglowはシキアキ前提ですが…)いい機会かなぁと思っております。
シキと大人リンが並ぶと綺麗だろうなぁという妄想から生まれたお話です(笑)

頑張って続きを書いていますのでもう少々お待ち下さいね~!
【2007/12/14 15:18】 // coffin #92ca4cbd91 [ 編集 ]


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