まだ途中で、この先も少しは書いているのですが、なんだかぐるぐるし始めたのでとりあえず投下です。
魂までも~のその後です。
まだ未読の方はそちらから読まれるとなんとなくいいかもしれません。
書くたびに文才欲しいな…!!と心から思います。
どうしたらいいんでしょうか!
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*手折る*
唇を奪って、その感触を十分に堪能した後に離してやれば、アキラの唇は濡れて、瞳は若干潤み、色香の漂うことこの上なかった。
「シキ…服が…」
「服?」
「皺に…なりま、す…っ」
それなのにアキラがこんなことばかり気にするようになったのが最近、少々悩みの種でもあるのだが。
いつもならば俺の背なり首なりに腕を回してくるのが常だというのに今ばかりは己の手のひらをぐっと握りこんでいた理由が分かった。
その理由が、"服の皺"。
ひとつため息をついてから、己の服のボタンを全てはずしてしまう。
前のみをはだけるようにすればアキラはなぜか不意に目をそらした。
「ならばさっさと脱げ。でなければお前は皺の寄った軍服を着て視察を行うことになるが?」
アキラは逡巡した後にジャケットを脱ぎ、ネクタイを緩め、そしてカッターシャツのボタンへと手をかけた。
俺と同じ様に開いたシャツの間から白い肌がちらちらと見え隠れする。
露になった素肌に手のひらを滑らせればしっとりと吸い付くようだった。
そのまま指先を追いかけるように首筋から鎖骨、胸、腹へと舌でたどっていく。
淡く色づいた胸の果実を柔らかく噛めば、それだけでアキラはしなやかに背をそらせた。
「あぁ…っは」
いつかのように嬲るために抱くのでは決してない。
ただこの体を手に入れたいと思ったのだ。
気高く、美しいアキラを。
全て、手にしたいと。
「どうした、もう息が上がっているな」
「っぁ…」
アキラが弱いと知りながら耳元でささやいてやれば、それだけでその体はぴくんと震えた。
「…っ」
すがりつくようにようやく回された腕。
密着する素肌の温度に慣れたのはいつからだっただろうか。
そっとアキラの唇が首筋に触れるのを感じる。
そのまま緩やかに下降してアキラは床へと完全に膝をついた。
もどかしげに俺のベルトを緩め、まだ芯を持たないそれにゆっくりと口付ける。
「ん…っはぁ…ぅん」
必死に舌を絡めて、吸い上げ、しゃぶる。
まるで極上の食事を口にするようにうっとりとしたアキラの表情はなかなか見ることができない。
以前はこの行為も強要していたのだが、いつの間にやらアキラが自発的に行うようになって久しい。
顔にかかる髪が邪魔で指でアキラの耳にかけてやれば小さく体を震わせた。
[4回]