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唇のあわいからあなたへ甘い毒を注ぐ。幾度も、幾度も。
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踏まれた方はコメントか拍手でご一報くださいね。
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ぱちぱち

プロフィール

HN:
coffin
性別:
女性
自己紹介:
無類のシキアキスト。
次点でリンアキ、グンアキ。
そしてわりと好きなカウアキ。
なんにせよアキラは受けです。

あの可愛いさは反則…!
*************
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*君の為に*

シキは強い。

誰よりも強くて…だからきっと弱い。


泣けばいいのに。
そう思ってシキの頬に手を伸ばす。

「…なんだ?」

「………ううん」

綺麗な紅い瞳は乾いたままで。
いつみても、綺麗で。

だけど。
だけど。

この瞳が潤んだところを俺は見たことがない。
俺は何度も何度もシキの前で泣いてるのに。

シキは…泣くことなんか嫌いそうだ。
また"惰弱な行為"とか"腑抜け"とか言われるに違いないのだけど。
でも。

「シキ…頭撫でてあげる」

「…とうとう頭が沸いたか?」

ベッドの上でシキの髪を梳く。
さらさらの綺麗な黒。

「いいの」

何度も何度も俺はシキの髪を梳いて、そっとその頭を撫でた。

申し訳程度に羽織っていたシャツをシキが器用に肌蹴させていく。

俺の肌にシキの歯が食い込んでも、首筋に舌が這わされても俺はシキの頭を撫で続けた。

シキ…泣いたらいいのに。
そうしたら俺が慰めてあげるのに。

「…ぁっ…ん」

ぎゅ、と撫でたままだった髪を掴む。

「…っぁ…ふぁ…シキ…ぃ」

「…なんだ?」

暫くしてシキが顔を上げる。
胸あたりからシキの舌の感触が消えて途端に体がシキを求めだす。

「ねぇ…名前…呼んで?」

「……アキラ」

「………うん」

とりあえず今日はそれだけで許してあげる。

シキが名前で呼ぶのは俺のことだけだって、知ってるから。

もっと、呼んでくれるよね?

ねぇ、シキ。

シキが泣かない分、俺がこれからたくさん鳴いてあげる。

 

シキの為に、鳴いてあげるよ。

********************
あとがきは続きから

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