拍手お礼にひとつお話を追加しました。
それに伴いましてひとつログをこちらにおろしておきます。
お礼の方は不安定なアキラが書ければいいかなぁと思ってやってみました。
ED3ではありえるかな、と思います。
ED2では無いと思う…んですよ。
何の話か分かりませんよね(笑)
ぜひぜひぽちっとボタンを押して読んでみてくださいませ。
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身体部位10のお題:そのに
04 鎖骨
普段シキはアキラの眠っている間に入浴することが多い。
しかし今日は偶然にもシキの入浴中にアキラが覚醒した。
シキにひどく抱かれていたせいでふらふらとおぼつかない足取りで、それでもシキを求めてアキラは半分寝ぼけながらも主のためにしつらえられえた広い浴室へとたどり着いた。
「…し…き…?」
水音の反響する浴室の目の前。
ドアを遠慮なく開けて、アキラは足を踏み入れる。
「…起きたのか?」
「ぅん…」
湯船の中からシキがアキラに問いかけるもアキラはどちらともつかないような声で返しただけだった。
「…それともまだ寝てるのか、お前は」
「ん…ぅ」
「おい」
「しきぃー」
腕を伸ばしてきたアキラをため息とともにシキは湯船へと導く。
シャワーをとると、シキはアキラの頭上から勢いよく水をかけた。
「っわ!」
ぱち、と。
アキラの目が開いてなんども瞬きをする。
「やっと起きたか」
「…うん」
今度はしっかりとした声で返事が返ってきたのを確認するとシキはシャワーを放り投げた。
硬質な音を立てて転がるそれをアキラの目が追う。
それにしてもずいぶんと痩せたものだ、とシキは目を僅かに眇める。
以前はぴんと張り詰めたしなやかな筋肉で覆われていた腹、腕、脚。
今ではすっかりと筋肉は落ち、緩やかな稜線を描いてアキラの輪郭をかたちどっていた。
鎖骨の窪みにたまった湯。
きちんと食事を取らせなければならない、とシキは眉を寄せる。
その間にもアキラはシキの膝の上にあがり、その肌にぴとりと身を寄せた。
熱気でしっとりとした肌は密着度をさらに上げているようだった。
先ほどまでの交わりでアキラの鎖骨に己がつけた歯形をシキがなでる。
くすぐったそうにアキラは小さく笑うと、シキの鎖骨にその柔らかい唇を押し当てた。
瞬間小さな刺激がシキを襲う。
「おかえし…シキは赤が似合う」
唇を離したアキラが無邪気に笑う。
シキの鎖骨にはアキラがつけたキスマーク。
「まったく…まるで飢えた獣だな?」
愉快そうに喉を鳴らすシキの胸に耳を当てるとアキラもまた笑う。
こうやって鼓動を聞くのがアキラは好きだった。
「シキほどじゃないよ」
アキラはふふふ、と笑ってそっとその赤いシルシをなぞった。
[2回]
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