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唇のあわいからあなたへ甘い毒を注ぐ。幾度も、幾度も。
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キリ番は500単位で受付中です。
お礼SSを書かせていただいてます。
踏まれた方はコメントか拍手でご一報くださいね。
シチュエーションなどリクエストいただけると助かります~。



ぱちぱち

プロフィール

HN:
coffin
性別:
女性
自己紹介:
無類のシキアキスト。
次点でリンアキ、グンアキ。
そしてわりと好きなカウアキ。
なんにせよアキラは受けです。

あの可愛いさは反則…!
*************
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生きてます…。

apfelsaftを投下しっぱなしですみません。(リンゴジュースって意味なのです)
apfelsaftは一応afterglowの短編みたいになってます…ね。
あぁ…afterglowも書きたいですね…。

GW中になにかしら一本お話をアップしたいなぁと思ってます。(まだ書いてませんが…!)

今年の夏もちょっと忙しいのでほとんどお話書けない様な気が今からもりもりします。
9月に私の人生を揺るがす試験がある…ので。
長い目で覗いてやってください~。

拍手[0回]

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*Apfelsaft*

穏やかな日差しも少し傾いてきた午後。

手元のペティナイフをリンが器用に操って皮をむけば淡い黄色の果実から僅かに果汁が滴る。
その手の中でりんごが形を変えていく。

「うさぎ…」

そう、リンはりんごをウサギの形に剥いていた。
赤い皮の部分で作られた長い耳がアキラの心を惹いたらしかった。

「かわいいでしょ?」

そう言ってリンは完成したウサギをアキラに手渡した。

「うん…リンってすごいね」
「ほんと?」

嬉しいな、とリンは顔を綻ばせて笑い、アキラは感心したようにただじっとウサギを見つめていた。

「なんか…食べるのもったいないね」
「早く食べないとリンゴが茶色くなるよ」

リンが茶化すように笑うとアキラは頷いてウサギのおしりを少しかじった。
それをちらりと確認するとリンは次のウサギを作りにかかる。
少しずつ、でもきちんと咀嚼していくアキラを見てリンはほっと胸をなで下ろす。

この"ウサギ"は、食の細ったアキラにどうにか食に関心を向かせようとリンが厨房に足を向けたのがきっかけだった。

メニューについてシェフと少し話した後、リンの目に城に届いたばかりのりんごが目に留まったのだ。

「りんご…か」

幼い頃なんどか食卓にあがったりんごのウサギを思い出したのは偶然だ。
一瞬そんな自分に少し笑が漏れそうになって、イメージを消そうとしたが、アキラの気を惹くには充分かもしれないと思い直してすぐにシェフにリンゴの飾り切りをいくつか習ったのだ。

リンは生来器用なせいかすぐにそれを覚えて今に至るというわけだ。

「おいしい?」
「うん…甘い」

よかった、とリンは微笑んで果汁に濡れた手を軽く拭った。

「また明日むいてあげるね」

こくりと曖昧にうなずいてアキラはまた一口、しゃく、とりんごをかじった。

遠くを見るような瞳が少しでも自分のほうを向いてくれるなら。
少しでも…微笑んでくれるなら。
リンはアキラのためなら何でもするつもりだった。

 

シキが帰ってくるまではリンはアキラの友であり、恋人であり、そして"シキ"なのだから。
 

拍手[0回]

tuna.beをずっとつけたかったんですよね。
で、気になってたのでとうとうつけました。
携帯を新しくしてカメラ機能が格段にアップしたので写真撮るのが楽しいです。
もともと好きなので。デジタル一眼レフ欲しいです。

まぁ適当に写真をアップしたりするのでよければ覗いてみてくださいね。

今はafterglowと小話を書いてます。
小話が先に出来上がりそうなのでたぶんそちらのアップが先になるかと思います~。
小話もafterglow関連ですが。

拍手[1回]

びびびっくりしました。
毎日、日付が変わる前に一度カウンタの数字を確認するんですが…。
昨日が176で今日が238…!!
今までで最高なのではないかと。
一日にこれだけの回数、ここを見てくださっている方がいるのかと思うと非常に感慨深いものがあります。
日々この数字と、それから拍手、コメントに励まされながらお話を書いてます。
ほんとうにありがとうございます。

やっぱりafterglowの効果ですか…?
皆さん気になるんですよ…ね?(勘違いじゃないといい…な)

おぉぉ、続き書かねば。

拍手[0回]

久しぶりのafterglowです~。
拍手でも続き読みたいですとのお声が一番多かったです。
途中ですしね…orz

内容的にはあまり進んでないですが…あと2、3話で終わらせたい…です。

拍手のお返事とそれからあとがきはまた後ほど日付が変わる前後に追記しますね。(つづき:↓0時20分追記


**********
*afterglow-05*


アキラは目を覚まして…そして城の中にシキの気配が感じられないことがわかるとシーツを手繰り寄せてその中に埋もれるようにして目を閉じた。

いつものようにワゴンに乗って運ばれてきた朝食も一瞥しただけでベッドから動こうとはしない。
昼前になってリンがやってくるとようやくその体をベッドから気だるげに起こした。

「アキラ…おはよう。一緒にお昼…食べようか」

「昼…?」

「そうだよ。今日はサンドイッチみたい」

朝食ののったままのワゴンを綺麗に片付けて給仕に下げさせる。
ベッドの端に腰掛けてアキラの隣でリンは少しだけ軍服をくつろげた。

「ねぇ…リン」

「なに?」

「…昨日も…シキの夢…見たんだ」

「……そう」

夢の中でシキは抱いてくれるのに…とアキラはそう言ったきり黙ってしまう。
リンが"シキ"としてアキラを抱く、その深夜の情交はアキラの中では"夢"としてとらえられているらしかった。

アキラが眠りに落ちた後リンはその体をくまなく清めていたせいもあるだろう。
意識の朦朧とした中でアキラは"シキ"に抱かれていたし、目が覚めればシキは城に居らず、リンに"シキはまだ遠征だ"と言われればそれも仕方のないことかもしれない。

「シキは…まだ帰ってこないの?」

「うん。…まだみたい。少し長引いてるね」

心配?とリンがたずねてもアキラは緩く首を振るだけで。

大丈夫だよ、とリンはそっとアキラの肩を抱いた。

************

ファインダー越しに窓辺のアキラを見つめる。
珍しく晴れた日の昼下がり、日差しの降り注ぐ窓辺に座ってアキラはぼんやりと外を見ていた。
抜けるような白い肌と白いシャツ、それから白くて薄いカーテンが時折アキラの頬を撫でていく。
このまま溶けて消えてしまうんじゃないかと、そう錯覚するほどにその存在感は透明で希薄だ。
瞬きをした瞬間に消えてしまうという錯覚にとらわれているかのようにリンはじっとアキラを見ていた。

そのままリンは幾度かシャッターを切ってそっとカメラをベッド脇のサイドテーブルに置いた。
シャッター音を気にすることもなくアキラはリンのほうを一度も見ることはなかった。
ことり、と音を立てて置かれたそれを一度撫でて小さく息を吐く。

リンがベッドに腰掛けたままアキラの名前を小さく呼んでもアキラは振り返らなかった。
ただどこかに視線をやったまま呼吸だけを繰り返す。
このような状態が続いてもうどれくらいになるのだろうか。

一瞬リンは切なげに眉を寄せてアキラに近寄った。

「…アキラ」

そっと囁いてアキラの肩に手を置けばやっとぴくりとアキラの体が反応する。
ゆっくりとリンの瞳を見つめたアキラの瞳がやっと収束する。

「リン…」

「うん…寒くない?大丈夫?」

ゆっくりとアキラの肩をさすって微笑めばアキラは小さく頷いた。

「リン…」

「なぁに、アキラ」

「なんでもない…」

アキラは体をしなだれるようにしてリンに抱きついた。
折れそうなほど細い腕がゆるりとリンの首に絡む。
緩やかに呼吸するアキラの体をリンはそっと抱きしめてゆっくり背中を撫でてやる。
リンの首筋に頬を寄せてアキラは大きく息を吐いた。

「眠くない?」

「へーき……ねぇ…リンは今日はずっとここにいるの?」

「夕飯まではいるよ。それからはもう少し仕事が残ってるから」

ごめんね、とリンはアキラの髪を梳く。
未だシキの足取りはつかめない。
消息が途絶えてからもうそろそろ半年になる。

城の中は相変わらずシキの施した命令系統通りに機能し、それをリンが束ねるという形を保ったままだ。
今までのシキの遠征中となんら変わらない。
にもかかわらずやはり事情を知る上層部の幹部たちもだんだんと焦りや困惑を隠せないせいか少しずつではあるが城の中の空気は徐々に歪んできているような気もして。
リンの仕事もそうして少しずつ増えてきている。
決定を下さなければならない事項が日々嵩み、リンもどうしていいのか、これがいつまで続くのかわからなかった。
ただシキは生きているという妙な確信だけは揺らぐことはなく、日に日に生気を失っていくようなアキラを支え、励ますことだけが今の自分にできる最善だとそう言い聞かせてきた。

「お風呂…入ろうか」

風呂に入ってる間だけはアキラも少しではあるがリラックスしているようで。
リンはよくアキラを風呂に入れてやっていた。

「リンも…入ってくれる?」

こうやって誘われるのは稀だが。

「いいよ。一緒に入ろうか」

そのまま目の前の軽い体を抱き上げてリンは浴室へと歩を薦めた。


**********

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