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唇のあわいからあなたへ甘い毒を注ぐ。幾度も、幾度も。
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カウンター

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キリ番は500単位で受付中です。
お礼SSを書かせていただいてます。
踏まれた方はコメントか拍手でご一報くださいね。
シチュエーションなどリクエストいただけると助かります~。



ぱちぱち

プロフィール

HN:
coffin
性別:
女性
自己紹介:
無類のシキアキスト。
次点でリンアキ、グンアキ。
そしてわりと好きなカウアキ。
なんにせよアキラは受けです。

あの可愛いさは反則…!
*************
リンクフリーです。
バナーはお持ち帰りくださいね。


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身体部位10のお題:そのに

03 喉仏

 

シキはよく俺を噛む気がする。
あの鋭い犬歯が肌に食い込む瞬間はいつやられてもどきっと心臓がはねる。
そんなの気にならなくなるくらい気持ちいいんだけどさ。


「あ…あ…ぅあっ!!」

ひときわ大きな声が出たのは、ゆっくりと降下してたシキの唇が首元で止まって俺の喉仏に噛み付いたから。もちろん甘噛みだから歯は緩くたてられただけ。

「こんなことでもお前は感じるのか」

嗤いながらシキがさらに歯を立てる。
今の自分を想像して、俺はやんわりと笑みを浮かべた。
鹿の喉元に食らいつくライオンの映像をどこかでみたことがある。
それに似てる。
…ライオン?

シキは黒ヒョウとか、チーターとか。
しなやかな感じ。
ライオンじゃちょっと体が重たいよね。
黒猫、とか言ったら怒られるかな。

「んぅ…んっ」

喉元に噛み付かれたら、鹿はもう殺されちゃうんだ。
…俺もいっしょかな?

噛まれると、シキはこのまま俺のこと殺してくれるんじゃないかなって思うときがある。
それはそれでとってもきもちがよさそうなんだけど。

「…何を考えている、アキラ」

ぐん、と突かれて、しどけない喘ぎをもらして、その考えをいつもすぐ訂正するんだ。

「しき…っ」

だって、こっちのほうがずっと気持ちがいい。

拍手[0回]

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え…ログなの?
なんていったらいいんだろう。

んんん・・・。

*********************

*moon light*

 

月光がやわらかい光を惜しみなく注ぐ夜。
アキラは一人で窓辺に座って月を眺めていた。

ただ、何をするわけでもなく、体に巻きつけたシーツと戯れるように時折それをかき合わせる。

「シキは今なにしてるのかな」

はぁ、っとガラスに息を吹きかけて曇らせると無意味な模様を指先で描く。

「おきてるかな」

くすくすと笑いながらそのまま床に寝転ぶ。

「シキはひどいね。俺を絶対に一緒に連れて行ってくれない」

 

いつだってシキのそばにいたいのに。


いつだってシキって呼びたいのに。


 

拍手[1回]

拍手お礼にひとつ追加しました。
といってもなんの意味も持たせてない軽いお話です。
淫靡ちゃんにはなんの理由もなく突発的な行動をとってほしいです。

今の拍手お礼は7作品をランダムに表示、ってしてるのでそろそろ昔のお話をこっちに降ろしてこようかなと思ってます。
拍手ボタンを押しておんなじお話が何度も出てきたらむかつきますものね(笑)

とりあえずは二つ、おろしてこようかなぁ。
そうしたら掲載中の作品が5作品になってちょうどいいのかしら?

拍手[1回]

スズカさま:わーわー!
キリ番ご報告ありがとうございました!最近リクエストなかったのですごく嬉しいです。
リクエスト確かに承りましたvv
キリ番という名を借りた私の萌えと妄想を広げる場ですので(失礼)何度でもリクエストしてくださいね。
むしろお願いしますっ。
作品への感想もありがとうございました。より悶えていただけるように頑張りますね(笑)
リンクがそうそうにばれてしまいました…っ(笑)

スズカさまも福岡の方なのですか…!私もなんだかとても一方的に親近感を抱いてしまいます。
仲良くしてくださーい^^


拍手押してくださった方、お返事不要の方もありがとうございましたv
とても励みになります~。

ここ2、3日のカウンターの回りがすごいです。
小説サーチの威力を思い知らされますね。びっくりしました。

拍手[0回]

*Scarlet Sorrow*

さく、さく、と乾燥した枯葉を踏みながらアキラは歩く。
先ほど追っ手を倒したばかりのアキラは心なしか疲れて見える。
とはいってもそれは容姿のせいではなく(アキラのコートには返り血すら見当たらない)、彼の醸し出す雰囲気がなにか暗澹としたものを孕んでいるかのようだったからだ。

(はやくシキの元へ帰ろう…)

アキラの心を捉えて放さない、彼。
今も部屋でただ虚空をみつめているのだろう。

さく、さく、さく。

柔らかい腐葉土の上にできた絨毯はアキラの一歩一歩を優しく受け止める。
赤や茶、黄の葉がアキラに踏まれ、割れて、僅かに舞い上がる。
やがてアキラはその歩を止めて、頭上に広がる紅葉を見つめた。
風にあわせて枝が揺れ、そしてたくさんの葉がひらりひらりと落ちてくる。
見えない風を視覚化するように、アキラに、降り注ぐ。

「…シキ」

こうして秋を迎えるのももう何度目だろう。
車椅子に乗るシキと二人で過ごして何年たったのだろう。

今はもうあの日本刀のような鋭い光をどこにも見つけられない紅い瞳は、鮮やかさはそのままにただのガラス玉のようになってしまった。
この、落ち葉のような紅。

血の色。

じっと足元に広がる葉を見つめ、アキラは感傷を振り払うかのように小さくゆっくりと首を振った。
そして、ふっと表情を緩め、優しい手つきで足元から何枚か落ち葉を拾った。
それを割れないように大切に胸ポケットに入れてアキラは再び歩き出す。

 

目を一度瞑り、ゆっくり開ける。
深呼吸を一つ、それからドアノブに手をかける。
ぎぎぎ、と軋んだ音を立てて扉が開く。
寂れたホテルの一室。
シキはアキラが出て行ったときと変わらぬ体勢でそこに、いた。

「ただいま、シキ」

柔らかい声でシキの名を呼び、その膝の上に先ほど拾ってきた落ち葉を乗せる。
アキラがシキの手に落ち葉を触れさせると擦れあってかさかさ、と乾いた音を立てた。
「シキ、ほら綺麗だろ?もう外は落ち葉でいっぱいなんだ。今度いっしょに観に行こうな?」

穏やか過ぎるほどの声音。
シキに向けられる表情はどこまでも凪いでいる。

「落ち葉がシキの瞳みたいで…綺麗なんだ」

アキラの指先がシキの目にかかった前髪をそっと梳く。

「……すごく、綺麗なんだ」

すこしだけ顔を歪めてアキラは、笑う。


困ったように、それでも幸福そうに。

********
あとがきは続きから!

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