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唇のあわいからあなたへ甘い毒を注ぐ。幾度も、幾度も。
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カウンター

フリーエリア

キリ番は500単位で受付中です。
お礼SSを書かせていただいてます。
踏まれた方はコメントか拍手でご一報くださいね。
シチュエーションなどリクエストいただけると助かります~。



ぱちぱち

プロフィール

HN:
coffin
性別:
女性
自己紹介:
無類のシキアキスト。
次点でリンアキ、グンアキ。
そしてわりと好きなカウアキ。
なんにせよアキラは受けです。

あの可愛いさは反則…!
*************
リンクフリーです。
バナーはお持ち帰りくださいね。


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カウンターが一番下にあるからいけないんだ!といまさら気づいたのでカレンダーの下に設置しました。
少しは確認しやすい・・・ですかね?


キリ番状況

500番:南様(リクエスト待ち)
1000番:モモ様→DISILLUSION
1500番:スズカ様→STRAWBERRY KISSES

2000番の報告はまだきてないですー。

拍手[0回]

PR

1500番のキリリク小説、「ED3:過剰にアキラを甘やかすシキ」でした。
スズカ様のみお持ちかえり可となっております。

書いていて、ぜんぜん"過剰に"甘やかしている風にならなくてあせりました…。
それは…たぶんうちのシキが基本アキラにこの上なく甘いから…!(いまさら)
過剰に、を出せるようにアキラにおねだりさせてみました。
そしてかなえてあげるシキ様。

すこしはリクエストに近づけましたでしょうか…。
個人的には苺を食べるシーンが見せ場かと!ここ書いてる時が一番楽しかったです。

スズカ様、リクエストありがとうございました!


********

*STRAWBERRY KISSES*



シキがお昼を過ぎても部屋にいるなんて珍しい、と思ってた。
でも嬉しいからそんなこと気にもせずに俺は上機嫌でシキに体を預けて、取り留めもなく話して。

だから、部屋に昼食が運ばれてきたときに正直「あぁ…」とシキの意図が見えて少しだけ悲しくなった。

サイドテーブルには一人分のサンドイッチとスープとサラダがきれいに並べられて、食べられるのを待っている。

一人分。

シキは俺が食べるまで許してはくれなさそう。
スープの匂いは普通ならば食欲を刺激するのだろうけど、俺はあんまりお腹はすいてない。

「アキラ」

シキが俺の名前を呼んで食べるようにと促しているのがわかる。

「いらない」
「…アキラ」

もう一度呼ばれて俺は仕方ないって顔をして食卓につく。
シキ怒ると怖いもんね。

「…シキも食べるなら食べる」

シキがため息をついて、いいだろう、って。
だから給仕の人があわててシキの分をとりに行った。

シキと一緒にご飯たべることってあんまりない。
だからシキが食べるのを見たこともあんまりない。

二人分の食事が並ぶとシキが今度こそ俺のほうをじっとみるから、手を伸ばしてサンドイッチを少し齧る。
新鮮な野菜だって、卵だって、貴重なものなのにここではそんなこと嘘みたいに普通に出てくる。
それがすごいなと思う。
シキがここの支配者なんだから当たり前なのかもしれないけど。

シキは時々フォークでサラダをつついて、口に放りこんでる。
サンドイッチを1つ食べて、スープを飲んだらおしまい。
俺にしてはこれでもよく頑張ったほうだよね。

シキと一緒だと食べれそうな気もしてくるし、食べなきゃいけないんだろうなって思うし。

「もう終わりか?」

シキの方眉が少しだけ上がって不満、って顔。
俺はただ頷いて、スプーンを置く。

「せめてもう一つ食べろ」

差し出されたのはサンドイッチ。
レタスとハムの。

「もうお腹いっぱいだよ」
「違うな、お前は満腹なんじゃなくて食べるのが面倒なだけだ」

あぁ、あたってるかも。

「アキラ、俺は吐くほど食えとは言わない」
「…シキと一緒ならちゃんと食べるよ」
「毎日か?」

シキが忙しいのなんてわかってるんだ。
すごく、忙しいのなんて…わかってるんだ。

「…やっぱりいい」

結局、俺はシキからサンドイッチを受け取って大人しく齧る。
シキは何かを考えてるみたいだったけど、その間にシキの皿はどんどん空になっていってた。
静かな食卓。

「シキ、もう無理だよ…はいんない」

ほんというと、お腹がいっぱいなわけじゃなかった。
ただもう食べるのが疲れちゃっただけ。

椅子を降りて向かいのシキの膝に上る。
やっぱりシキは何も言わずに俺の好きにさせてくれる。
最近ではベッド以外の俺の指定席はシキの膝の上に決定しつつある。
だって、そこにいればシキはいつも頭を撫でてくれる。

「夕食ならいいだろう」

頭を撫でられていた手がぴたりと止まる。

「…?」

何の話かわからなくて、シキを見上げる。

「夕食なら一緒に摂ってやれるが」
「…ほんと?」

俺の言ったこと、考えててくれたの?

「もちろん毎日というわけにはいかないがな」
「うん…それでいい…それがいい。…俺、きちんと食べるよ」

シキはそうか、と言ってまた撫でてくれた。
嬉しいのと、心地いいのとで、ふわふわと意識を漂わせながらシキの胸に頭を預ける。
嬉しい。
嬉しい。

シキが、俺のために時間を作ってくれた。

食器を提げに来た給仕はいつもは俺のこと見つめてくるくせにシキがいるから俺のほうなんて見向きもしない。
それだって気にもなりはしない。

「本日のデザートはアキラ様のお好きな苺が手に入りましたので生のままでお持ちしました」

きらきらした赤い果実をのせた白い皿と練乳を残して給仕は去っていく。

「どうした、好物なのだろう?」

うん、苺は好き。だけど今は食べる気分じゃない。
シキの傍にいる、それだけでほかの事はどうでもいい。

「アキラ」

呼ばれて顔を上げれば目の前にシキの顔。

「食べろ」
「じゃぁ…食べさせて?」

シキに向かってあーんって小さく口を開ける。
シキはそんなことしてくれないだろうって思ったけどやってみた。

「なんだ、甘えたいのか?」

シキが親指で俺の唇を撫でて、すごく愉快そうに笑う。
本当に楽しそうで…珍しい。

「…そうだよ」

甘えたっていいでしょ?
いつもはこんなに長く一緒にいてくれないんだ。
朝起きたらいつもいない。
俺がどんな気持ちになるかなんて、知らないくせに。
頑張ってご飯も食べた。
それに今、すごく甘えたい気分なんだ。
だから、甘えさせてよ。

「…ほら」

シキが苺を俺の口元に持ってきてくれる。
その赤い果実に口付けて先端をかし、と齧る。
溢れてくる果汁が少しだけ俺の意識を冴えさせて、その甘さですぐに溶かす。

シキの指ごと口に含んで舐める。
苺の味。

「ぁ…」

優しく指が抜かれて、俺は息と一緒に小さく声を漏らした。
今度は少しだけ練乳のかかったそれを差し出されて、俺はまたシキの指ごと銜える。
柔らかく甘い果実を味わいながら俺は目を伏せた。
上手く飲み込めなかった果汁が口から滴ってシャツをピンクに染める。
ゆっくり飲み込んで、シキを見つめれば、苺よりももっと赤い瞳が近づいてくる。
ふさがれた唇をとおして送られてくる荒く噛み砕かれた果肉。
いつの間に、シキは苺を食べたんだろう。

ひどく、甘い。

「…もっと」
「そんな物欲しげな顔をせずともいくらでもやる。存分に味わえ」
「ん…ぁん」

シキに抱きついて、もっともっとってねだる。
体を密着させれば体温で暖められたせいかシャツの果汁がひときわ香る。

俺は本当にお腹がいっぱいなるまでシキに苺をねだった。
シキは最後まで俺に与えてくれた。

 

苺と、キスを。   

拍手[1回]

デザイン変えてみました。
黒にブルーが鮮烈で素敵だなぁと思ったのでいろいろとテンプレートをいじってみましたよ。
写真素材を拾ってきたり…。
少しは夏っぽいかな。

現在1500番のキリ番小説執筆中です。
もうしばらくお待ちください。

そういえばカウンタが2000をまわっていました。
いつも覗いてくださる方がた、ありがとうございます!

2000を踏まれた方はぜひご一報くださいませ~!

拍手[0回]

 

キリ番お礼小説ですー。
モモ様のみお持ち帰り可となっております。

ED1のシキアキ。リクエストは「シキの世話をするアキラ」でした。
シキが目覚めた後にするかどうか迷いましたが「ED1」ということでいまだシキは眠ったままです。
あんまり「世話」の描写がないです…ね。すみませ!でも初ED1、とても楽しかったです。

リクエストありがとうございました!

********



シキが意思を手放して、その深い眠りについてから季節はもう二度も廻ってしまった。
まさしく飛ぶように過ぎていく時間の中でただ、シキのそばにいたくて、シキを守りたくて俺はなんとかやってこれたのだと思う。

だんだん凛としたその姿が薄れていくような気がして、恐ろしくて。
似た服を着て、俺の体にはつりあわない長いシキの刀を振るう。
使い慣れたナイフを捨ててでも、そうしたかった。
それがシキの存在を周囲に知らしめると同時に、俺の中でのシキを風化させないための精一杯の抗いだった。

ピクリとも自分の意志では動かないシキと逃げながら暮らしていくことにも慣れてきた。
最近では追っ手もだいぶ少なくなり、一所に留まる期間が少しずつではあるが延びてきてもいる。

いつだって俺は信じてるんだ。

シキは、戻ってくる。

そう…シキは誰より強いから。

 


DISILLUSION

 

「…シキ、ただいま」

アキラはそっと後ろ手で扉を閉めて、寝室に佇む車椅子のほうに近寄っていく。

「…寒くなかったか?春にはなったけどまだ少し冷えるから、気をつけないとな」

シキのそのすっかりとなだらかになった肩にカーディガンをかけるとアキラはふんわりと微笑んだ。
逃亡生活の初めのころはシキを部屋に一人にしておくことに抵抗があったアキラだが、それでもただでさえ人目を惹く容姿に、車椅子では人々の印象に残りすぎる。
追っ手は少なくなったとはいえ、ゼロではないのだ。
シキは部屋に残し、買出しは手早くアキラが一人で済ませることがここ2年の間で習慣化していた。
居場所を知られることが何より危険だと考えればこその選択だった。

「今日は粥にしたんだ。…俺、だいぶ料理がうまくなっただろ?」
片手に椀を持ってアキラが決して応えの返ってこない問いを投げかける。
当然、咀嚼もしないシキだからアキラは野菜などの具材を細かく刻んでから調理していた。
小さな匙でそれを己の口へ入れると、アキラはシキに口付ける。
その舌でシキの喉の方まで粥を送り出して、やっとシキは申し訳程度に嚥下するのだ。
匙では上手くいかなかった。量が多くてもだめだった。
アキラは一口、また一口とシキに食事という名の口付けを与え続ける。
水分を摂らせるときもそうだ。
少しずつ、少しずつ水を流し込んでやることでようやくシキの中に水分が取り込まれる。

アキラはその生存のために動く喉や舌を感じて、ほっとするのだ。
あぁ、生きていると。
実感するから。


さらさらと指どおりのよい漆黒の髪をアキラが以前より幾分か骨ばった指で梳く。
「髪も伸びてきたな。…今度切ろうか」
そこまで口にして、どこまでも穏やかだった瞳が不意に揺らぐ。
力が抜けたかのように膝を折って、下からシキを見上げると、膝の上に投げ出されたシキの手のひらに己の手を重ねた。

「…シキ」

かそけき呟きは空気になじんですぐに融ける。
もうずっと味わってきた感覚だった。
当然、応えはない。
そう。アキラはそんなことくらいわかっていた。
だけれど、いつだって少しの期待を捨てきれない。
今度こそ呼びかければ不機嫌な声で"…なんだ?"と応えが返ってきやしないかと、いつだって思っているのだ。
その声を思い起こす度にアキラは自分がどういう表情をしているかよくわからなくなる。

もしかしたらずっと目覚めることはないのかもしれない。
アキラだってそう考えることがないわけではなかった。
それでもいつもアキラはシキに語りかける。
シキの目覚めを待って。
シキが目覚めるまで、語りかけるのだ。
ほんの少しの希望を胸に抱いて。

「…あんまり待たせるな……」

冷たい手を握って、震える声を押し隠すように、困ったような声音で呟く。
アキラは少し迷って、その後ゆっくりとその唇でシキの口唇をふさぐ。
ただ唇を重ねるだけの、キス。
冷たい体温が余計シキを思い出させてアキラはぎゅっと目を瞑る。

つぅっとアキラの頬を伝った涙が、顎先からぽたりと一滴、シキの手のひらを濡らした。


しばらくしてアキラはゆっくりと立ち上がり、目の端に滲む涙を拭って微笑んだ。

「シキ…俺、待ってるから」

「……ずっと、待ってるよ」

虚空を見つめ続けるシキの額にキスを落とし、顔を洗うために背を向けたアキラは、知らない。

 

 


アキラの涙が落ちたその、シキの指先がぴくりと動いたことを。

拍手[4回]

**キリ番状況(9日24:42現在)**

500番:南様(リクエスト待ち)
1000番:モモ様(ED1:シキの世話をするアキラ)
1500番:スズカ様(ED3:過剰にシキがアキラを甘やかす!)


となっております!
南様からは一応ED3で、というお話はいただいているのですが…。
もう少し待ってみましょうか。

先に1000番を書いてしまおうかと思ってます。
あんまり細かいこと気にするといけないんだ、きっと。うん。

ということでできるだけ早くキリ番のリクエストを消化していきたいと思います!

スズカ様(7日拍手のお返事):リンク張ってくださったのですか!
ありがとうございます。
よろしければスズカ様のサイトを教えていただけませんか?
ぜひぜひリンク張らせていただきたいです!

拍手[0回]

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BrownBetty 
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