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唇のあわいからあなたへ甘い毒を注ぐ。幾度も、幾度も。
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キリ番は500単位で受付中です。
お礼SSを書かせていただいてます。
踏まれた方はコメントか拍手でご一報くださいね。
シチュエーションなどリクエストいただけると助かります~。



ぱちぱち

プロフィール

HN:
coffin
性別:
女性
自己紹介:
無類のシキアキスト。
次点でリンアキ、グンアキ。
そしてわりと好きなカウアキ。
なんにせよアキラは受けです。

あの可愛いさは反則…!
*************
リンクフリーです。
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拍手お礼(27日24時30分ごろ)

温かいお言葉ありがとうございますー。
できるだけ更新できるように頑張りますのでまたいらしてくださいね。

拍手[1回]

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下の記事で言っていたシキアキ前提のカウアキ。
いや、カウアキというかカウ+アキラという感じになりそうです。
書き終わりませんでした…。
なるべく早く続きを書くようにしますのでもう少しお付き合いくださいー。

*********************

*邂逅-01*

その日アキラが外庭を出歩いていたのは単なる気まぐれだった。
シキが朝から忙しく、ずっと放って置かれたからという理由があるにはあったのだがそれにしてもアキラが城から出ることなど滅多にないからして、気まぐれと呼んでも差し障りはないだろう。

 

いつものようにシャツだけを羽織り、適当にボタンで留めてアキラは空を見上げる。

(くもり…)

あまり日差しが強いと、アキラはすぐに疲労してしまうため曇りのほうが何かと都合はいいのだ。
本人が、ではなく周囲の兵たちが、だが。
ぐったりとしたアキラを連れ帰ればシキに睨まれる事は間違いないからだ。
たとえ己が罪を犯していないとしても、だ。


その素足に柔らかい芝の感触を楽しみながらゆっくり歩く。
観賞用の植物は(こんな荒んだ土地でそんなものがあるのは、ひとえにアキラのために中庭が作られたからだ)専ら中庭に植えられているため外庭には何もないのだが。

「シキはまだかな」

ふわふわとした足取りで楽しそうにアキラが笑う。

そのとき俄かに正門のほうが騒がしくなってアキラの気がそちらに逸れる。
ざわざわと困惑した様子の男たちの方へぺたぺたと向かえば、途中から地面は芝でなくなり、敷き詰められた石畳や小石がアキラの柔らかな足裏を傷つけた。

「ねぇ、どうしたの?」

「アキラ様…!危険ですのでお下がりください。不審人物がちょうど発見されたところでして」
「…ふぅん」

なんだ、たいしたことではない、とアキラの興味は薄れたかのように見えたが次の瞬間両腕を一人の兵士に拘束されたその人物を見てアキラの頭を何かがよぎった。

"それ"はアキラに向かって手を伸ばして兵士たちに抗っていたがその行為が余計周囲に警戒を与えてしまっていた。
既視感がぬぐえずにもう一度見ようと試みてはみたもののアキラの周りには3人の兵士が張り付き、ぴりぴりとした緊張感さえ漂わせている。
この場で最も重要なのはアキラに傷ひとつ負わせないことなのだ。

その男たちの隙間からアキラはそっと向こうを伺う。

胸元に見えるいくつものピアス。
拘束具のような黒い革の服。
汚れてはいるが美しいプラチナの髪に細い体躯。

「ぁ…」

その既視感の正体を突き止めたアキラは小さく声を上げた。
それにすぐに気づいた兵士がアキラの方を向いてたずねる。

「どうかなさいましたでしょうか?」
「あれ、放してあげて」
「…と申されましても…あの人物は不審者として拘束しておりますので」
「あれ、俺の知ってるヒトだから」

人と呼ぶには少し違う気がしたが仕方がない。

「ですが…」

アキラが知っている人物だとはいえ、その格好は明らかに常軌を逸したものだし、害をなさないとは言い切れない。

「ねぇ、俺の言ってることわかるよね?それともシキにお願いしたほうがいいの?」

一人の男の手をとって、己の頬に宛てながらアキラはうっそりと笑んだ。
そのままその手を徐々にシャツの中へと導くように降下させる。
振り払うようにあわててその手を引き抜いた男はアキラがその対象に近づこうとももはや何も言わなかった。
もちろん、細心の注意は払っていたのだが。

「おい、そいつを解放してやれ。アキラ様のお知り合いらしい」
「失礼しましたっ」

敬礼をとる彼らにかまいもせずにアキラはそっと近寄ってその髪に手を伸ばす。

「…カウ」

そっと名前を呼んでやれば喜びを表すようにアキラの胸に鼻先をすりつけ、ぎゅっと抱きつく。
それはアルビトロがひどく気に入ってそばにいつも置いていたカウという名の少年だった。
髪や服がすっかりと汚れてしまっていたが間違いない。
おそらくアキラの匂いも覚えていたのだろう。
警戒心などちっとも見せずアキラの顔を舐めまわす。

「おまえ、なにしにきたの?」

くすくすと笑いながらたずねながらその背にゆっくり腕をまわす。
そしてたずねた後にカウの主人はもういないことをアキラは思い出す。

あぁ、そうか。

「カウは今、ひとり…?」

カウはアキラの問いかけにぴたりと動きを止めてちょこんと首をかしげた。

「おいで…?俺がカウのこと綺麗にしてあげる」

夢見心地で去っていくこの城の主の美しい情人と、四つん這いでその後ろについていく怪しい服装の少年。
現実とはよほどかけ離れた光景に兵士たちはしばらく目を離せなかった。

拍手[0回]

500回ってました…よ。

もうただただ驚くばかりです。
皆様に愛想をつかされないように頑張って更新していきます!

あ、500踏まれた方よければご一報くださいね。(カウンター小さいから見てないのかも!ぎゃ。)

今週までに申告がなかった場合は惜しかったー、という方にリク権を譲渡しますー。(い…いらないって思われたらやだなぁ…!)

申告を拍手のコメントでされる場合はよろしければお名前もお願いしますね!

拍手[0回]

解析を見ると皆さんが何時台にここを見てらっしゃるかがよくわかって楽しいです。
23時から3時の間がやっぱり多いですね。

はやくもカウンターが500に手が届きそうです。

俄かには信じられませんー(笑)


拍手のお返事(25日24時ごろ)

カウアキってなかなか少ないので書いちゃおうかなぁと!
カウとアキラがじゃれあうのはきっと微笑ましい光景ですよね。
アルビトロじゃなくてもうっとりしちゃいます(笑)

拍手[0回]

ご飯をたべないアキラ。

慣れない三人称もどきでお送りします。


APPETITE…?

寝室へ運ばれた彩の綺麗な料理たちにほとんど手をつけぬうちにアキラはフォークをおいて食べることを放棄した。

「もういらない…おなかいっぱい」

ふるふると首を振ってひらりと椅子から降りるとアキラはぐぐっとちいさく伸びをする。
そんな些細な動きにも丈の半端なシャツが細く白い太腿が見え隠れさせて、アキラの危うい色香を周囲へと放っていた。

目のやり場に迷うように視線を泳がせる給仕係の男はそれでも勤めを果たそうとなんとか言葉をつむぐ。
その肢体から目を離し、そしてまた引き寄せられるようにアキラを窺って。

「シキ様から…アキラ様にきちんとお食事を摂らせるよう仰せつかっております。もしお好きなものがあればなんでもお作りしますから」

なんなら食べてくれるのか、ということなのだろう。
ぴくりとその男の言葉に反応してアキラが振り返る。

「なんでも…?」
「えぇ、もちろんです」

途端に嬉しそうな顔をする男がアキラは滑稽でたまらなかった。

「シキがいい」
「え?」
「俺がほしいの、シキだけなんだ」

凍りついた男は応えあぐねて冷や汗を流す。

なんだ、つまんないの。
アキラはふわりと笑って部屋を後にした。

シキの気配をたどって城の中を歩くアキラは上機嫌だった。
しばらくはシキがこの城にとどまることを知ったから。
しばらくはここを留守にすることはないと知ったから。

疑うことなく重厚な扉を押し開ける。

「アキラ様…っ」

シキが近くにおいているのだからそれなりに有能であろう幹部たちはさすがに立ち上がりはしなかったが、その美しい姿に息を呑み目を離せないものも少なくなかった。
そしてその身に宿す非ニコルというウイルス。
何十倍にも薄められたニコルを服用する幹部たちにとって、アキラは惹かれてやまない存在でありながら恐怖の対象でもあった。

「シキ…」
いまだ振り返らないその主の下に歩み寄ってその膝に頭を乗せる。
軍議の途中であろうがなんだろうがアキラには関係ない。

「書類は明日までに処理しろ。軍議は以上だ」

アキラの髪を梳きながら言い放ったシキの言葉に慌しく幹部たちが部屋を後にする。
彼らの賢いところはアキラに必要以上に近づかないところだった。
下手をしたらシキの不況を買うどころではすまない。明日の命さえも保障されてはいないのだから。

「食事は済んだのか?」
「うん」
その皮の手袋を口だけで脱がしてアキラはその骨ばって長い指に口付ける。
「…お前のことだ、どうせ一口二口なのだろう」
「だってお腹すかないんだよ」
アキラはするするとその膝によじ登ってシキと向かい合う。
「お前は何なら口にする?それとも俺を困らせて楽しんでいるのか?」
痩せ細ったアキラの体を見れば誰だって何かしら口にさせねば、と思うのは当然だった。
シキは以前のアキラの体型を知っているためか、以前にもまして最近はアキラにものを食べさせようとしていた。
「そういうのは本当にシキが困ってから言わないとだめだよ」
「…確かにな」
握ったままのシキの指をつるりとアキラが口に含む。
ちゅ、ちゅ、と音を立ててざらりとした舌がシキの人差し指に絡む。
「…食材の話をしていただけだが?」
「シキがいいの」
ふふ、と笑いながら懸命に舐めるアキラをシキはしばらく見つめた後に彼を抱えて寝室へと歩を進める。
その間にもアキラはその指を己の口元から離すことはなかった。

 




結局アキラは果物ならある程度は食べるということが分かったのだが、それはまた別の話。


********
あとがきは続きからー。

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