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唇のあわいからあなたへ甘い毒を注ぐ。幾度も、幾度も。
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お礼SSを書かせていただいてます。
踏まれた方はコメントか拍手でご一報くださいね。
シチュエーションなどリクエストいただけると助かります~。



ぱちぱち

プロフィール

HN:
coffin
性別:
女性
自己紹介:
無類のシキアキスト。
次点でリンアキ、グンアキ。
そしてわりと好きなカウアキ。
なんにせよアキラは受けです。

あの可愛いさは反則…!
*************
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更新が滞っていて本当にすみません…!!
どうやって書いていくのかを悩みすぎるはよくない癖だと思います…。(悩みが中身に反映されないから…!)
お正月を利用して頑張りたいと思っているのになぁ…くすん。

リンは…どうなんでしょうねぇ。
すごく葛藤する人だなぁと、思っているのですが。


**********
*afterglow-04*

アキラが達して、リンも後を追ってアキラの中へと熱を放った。

「ん…ぁ…シキの…あつい…」

己をまだアキラの中へと埋め込んだままリンはアキラを抱き起こす。
サイドテーブルに用意しておいたグラスから水を含むとアキラに深く口付けて水を与えた。

「…はぁ…ん…っ」

飲みきれない分の水がアキラの体を滴り落ちる。
こくり、とアキラの喉が動いて、嚥下したのを確認するとリンはずるり、とアキラの中から己を引き抜いた。
喪失感にか、アキラがふるり、と震える。

ゆっくりと乱れたシーツの上にアキラを横たえて、頬を撫でる。
もう癖のようになってしまった。
いつもリンはアキラの頬をそっとたどる。
輪郭を確かめるように、そっと。

柔らかなアキラの髪をリンはゆるゆると梳いて、その額から髪を払ってやる。
シキが遠征へ出てからまた…少し痩せた。
もう、減る分も殆どない体だというのにアキラはあまり食事を摂らない。

リンの腕をぎゅっと握っていたアキラの手から力が抜けてぱたりとシーツの上に落ちた。
その手を握ってリンは微笑む。
まどろみに落ちるときのアキラはひどく幸福そうな顔をする。
それを見るとリンはもうどうしようもなくアキラが愛おしくなるのだった。

「…アキラ…おやすみ」
「…ん……」

うとうととしたまなざしでアキラは"シキ"をみつめ、そして意識を手放す。

************

リンがアキラの自慰を目撃してから数日後、アキラが睡眠をとらなくなった。
いや、正確には夜に、眠らなくなったのだ。
そのまま朝を迎えて、昼ごろアキラはうとうとと眠りにつく。
今まで遠征でシキが昼ごろに帰ってきたことが少ないからだろう。

シキを待っているのだと、誰もが知っていた。

リンは夜の間、アキラの部屋で眠るようになった。
アキラを傍において無理やり寝かそうと、考えたのだ。

部屋の見張りは夜間だけはずした。

しかしそれは無駄なことだった。
仕事を終えて、部屋へ行くと毎晩アキラは窓辺で外を見ているか自慰に耽っているかのどちらかだった。
それはひどく退廃的で、ひどく美しく、ひどく心を奪われる光景だったがアキラはリンがどんなに勧めても眠ることはなかった。

ただ虚ろに視線をさまよわせて、リンに"シキは…?"と聞くのだった。
シキの行方が知れない、などとはリンには言えなかった。

アキラはシキの物だということをリンは知っていたし、アキラが求めているのもまたシキだけなのだということをシキがいない今誰よりアキラの近くにいるリンにはよくわかっていた。
だからリンはアキラを抱こう、とは思わなかった。
抱きたくないわけではもちろん無かった。
リンはアキラを愛しているのだ。
その気持ちだけはシキに負けないと、思っていた。
実際シキがアキラを"愛"という感情で傍においているのかと聞かれればリンはyesと答えられはしなかったが。

結局リンはアキラを抱くのではなく、アキラを自慰を手助けする形をとった。
自慰に耽った後はアキラが眠る確立が高かったからだ。

もちろんリンの中に邪な感情がなかったのかといえば嘘になるだろう。
しかしリンにはこれしか方法が思いつかなかったのだ。
快楽におぼれ、そして今それがアキラには枯渇しているのだ。
満たしてやらなければ、とそれを理由にして己がアキラに触れたいだけだ、ということをリンはよく理解していた。

アキラの視界をふさぎ、与えられる快感が感覚だけになるようにした。
そっとその体に口付けを落とし、指先で愛撫し、アキラを絶頂へと導いてやる。

「…シキ…っ」
「アキラ…もうイく…?」

リンの声は届いていないのだ。
快楽に、アキラは震えているだけ。

それでもリンは満足だった。
達した後、それでもアキラが寝る気配がない場合、リンはごくごく薄めた睡眠導入薬が入った水をアキラに飲ませる。
薬の効きやすいアキラには十分な量だった。
アキラはすぐに…眠りに落ちる。

「…夢の中で……シキに会えるよ」

おやすみ、とリンは呟いてアキラの額にそっとくちづけた。




そして今日も渦巻く己の中の欲望に目を瞑る。

拍手[0回]

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拍手を押してくださった方ありがとうございます~。
つたない文章サイトですが読んで下さっている方がいるとわかるだけでとても励みになります。

今回は…"淫靡"アキラ、ですかね。
そうでもないか。

リンの微妙な葛藤をどう書こうか悩む割には話はあまり進んでいない気がします。
もうちょっともうちょっと。
どんなに小分けにして書いていっても、通し番号が2桁行くまでには何とかしたいなぁ~、と思います。

************

*afterglow-03*

「ぁ…んぁ……シキ…っ」

宙を掻いたアキラの手をとってリンはその手のひらに口付けた。
そのまま己の首へと絡ませる。

「…気持ちいい?」
「んん…も…っとぉ…して…」

ねだるようにアキラの腰が甘くゆれる。
リンはそっとアキラの屹立したものを撫でた。

アキラは自分のことなど…見ていないのだとリンは知っている。
髪だけでなく瞳の色さえ違うけれどアキラはリンの中にシキを重ねているのだ。
いや、それとも、もうアキラはシキを見ているのだろうか。

「アキラ…いい子だね…もっと啼いて…?」

囁いて、アキラをあやす様に揺する。

「んふぁ……ぃ…い……ぁ…ぁん」

耳朶を優しく舐めればアキラが泣きそうに喘ぐ。

「し…き……っ」

こうやってアキラがシキの名前を呼ぶたびにリンはとても深い谷間をのぞいたように心がすっと冷えていくのを感じる。
シキの代わりなどにはなれないのだと、わかっていた。
それでもアキラが望むなら。

リンはいくらこの胸がえぐれるように痛もうと、シキになってみせるのだ。

************

シキは2ヶ月がたとうしても帰ってこなかった。
もちろんたまに入ってくる連絡によっておおよその状況は把握していたがそれよりも心配なのはアキラのほうだった。
アキラはシキがどこで何をしているかが問題なのではなく、シキがここにいないことが問題なのだ。
リンが何度も何度も薦めるおかげで食事はそこそこにきちんと取っているが、明らかに意識を漂わせている時間が増えた。
ふわふわと頼りなさげに宙を見つめ、時折思い出しだように小さく泣いて、昼のうちに風呂に入る。

「シキ…帰ってこないね」
「…そうだね。でも大丈夫だよ。シキはちょっと遠征が長引いてるだけだから」
「うん…。前も1週間って言って1ヶ月帰ってこないとき…あったから…へいき…だよ」

平気だよ、とアキラはリンの袖を握り締めた。

そのままリンはアキラをそっと抱きしめてなだめるように背を撫でてやった。
アキラのその小さな体が震えていることに気づいていた。


ちょうど3ヶ月目に入ったときだ。
シキの部隊からの連絡は途絶えたのは。
必死に足取りを追ったがシキの行方はつかめなかった。
 

アキラの耳に決してその情報が入らないようにリンは細心の注意を払った。
最低限の兵たち、つまり幹部たちにのみそれを知らせ末端までには決して情報を流さないようにしたのだ。

シキを追い、成果のない苛立ちをもやもやと胸の中に堆積させながらいつものようにリンはアキラの部屋を訪れた。
…アキラはベッドの上で自慰に耽っていた。
艶かしく吐息を漏らして、拙い指使いで己を慰める様はひどく扇情的で美しかった。
時折シキ、と名前を呼んでシーツがその体に絡みつく。

その媚態から目が離せなかった。


「アキラ…」

リンは音を立てぬようにそっと近寄る。
囁かれたその瞬間にピクリとアキラの体がはねてアキラは達した。

白い肌に更に白い飛沫が飛ぶ。

「…リ……ン…?」

浅い呼吸のまま、ぼうっとした声で呟くアキラの目を掌で覆う。
リンには自分がいかに情けない顔をしているかよくわかっていた。
そんな顔を見られたくはなかった。

「……リン…?」

シキがすべてのアキラに何がいえただろう。
その時のリンにできることといえばアキラを抱きしめることくらいだ。
隙間のないほど密着すればリンの乱れのない服にアキラの白い熱情が移る。

「…アキラ……」

抑えようのない感情の奔流に飲み込まれてしまいそうだった。
アキラの視界を奪ったままリンはきつくアキラを抱きしめる。


アキラの細い腕がそっとリンの背中にまわされた。
 

拍手[0回]

まだまだ続きます。
ちょっとずつアップできたらいいなと思ってます。

リンとアキラの会話をもうちょっと増やした…い。

**********

*afterglow-02*



リンは今日もその扉を開く。
かすかに軋むその扉を両手で押し開けて、今日もリンはシキになる。

誰にもぶつけられない感情を静かに殺して、リンはシキになる。


「アキラ…」
「おかえり」

ベッドの上でふふ、とアキラが笑う。

「今日もいい子にしてた?」
「うん…ずっと部屋にいたんだよ」


「…ねぇ……キスして」
「…いいよ」
アキラがリンの手をとってベッドへといざなった。

**********
リンは申し送りを受けるためにシキの寝室にいた。
執務室続きのその部屋はアキラの部屋でもある。

「シキ…出かけるの?」
「あぁ」

シキが遠征へいくときはこのやり取りが必ず行われるのをリンは知っていた。

「いつかえってくるの?」
「さぁな。二月はかかるだろうが」

シキは今回海外へと足を伸ばすのだ。
今までの国内への遠征と違い時間がかかることはわかりきっていた。
…アキラには行き先を告げていないが。

「ふたつき……長いね」

連れてって、といつものようにアキラが呟くのにシキは取り合わない。

「リンを置いていく。退屈はせんだろう」
「シキ…」

アキラがベッドの上で寂しげにその名を呼ぶ。
リンのほうなど見向きもしない。

「いい子にしていたら褒美をやろう」

ぎゅっとネクタイを締めるのをじっと見つめてアキラが頷く。

「ご褒美…」
「そうだ」
「うん…いい子にしてる」

少しだけうつむいてアキラが小さな声で呟いた。

「キスして…いい子にしてるから。キスして…シキ」

細い細い両腕を精一杯伸ばしてアキラはシキを求める。
シキはふっと笑ってベッドへと腰掛けた。

「帰ってきた時にとっておけ」
「じゃぁいい。俺がする」

アキラはそういって自らシキへと口付けた。
別れを惜しむようにアキラの口付けは続いた。
いつの間にかシキが主導権を握っているが、もうそんなこと気づいていないだろう。
シキの口付けは噛み付くようにひどく荒々しい。

「ん…ぁ…ぅ…」

そしてそれは唐突に終わる。

「いい子にしていろ」

 

そうしてアキラはまたひとり、部屋に残される。

 

 

リンは時間のあるときはなるべくアキラの部屋へと通った。
アキラはいつも窓の外を眺めていた。
シキを…待っているのだとわかった。


「アキラ…ご飯食べないとシキに怒られちゃうよ?」

トレーの上に手付かずのまま残されたパンとスープサラダ、それからスクランブルエッグ。
アキラが食べやすいようにすべて小さめの器に盛ってある。

「うん…お腹すいてないんだ」
「スープだけでもいいから…ね」

差し出したカップとスプーンをアキラは受け取ってしばらくはじっとそれを見つめていたが、やがてあきらめたのか一口、二口とそれを啜った。


「アキラ、シキが帰ってくるまでまだ一ヶ月以上あるんだよ。シキが帰ってきたときアキラが痩せてたらご褒美もらえないかもよ?」

リンはそっとアキラの頭を撫でてやる。
アキラはただ頷いてまた一口、スープを飲んだ。

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*afterglow-01*

*********

リンは重いため息をついて軍服の襟を正した。
隊長であることを示す徽章を指の先で無意識に撫でる。


「シキ…アキラをどうするんだよ……」


そうして今日もアキラのもとへリンは向かう。
深い暗闇の中、靴音だけを響かせて。

**********


シキとの対決からはもう2年が経とうとしていた。
雨の中の戦いは壮絶を極めた。
しかしそれによってリンは昔のシキの行為の真の理由を知ることになったのだ。
カズイを殺したことは今でも許せなかったが憎むこともできなくなっていた。

そしてシキとリン、2人の間の蟠りが完全にではないにしろ溶けた代償としてなのか、その戦いでリンは片足を失った。

1年間のリハビリを終えて、リンはシキの元へやってきた。
憎しみという感情を取り除いた後にリンに残ったものはシキに対する興味だった。
そのころにはシキはラインを使って全国制覇を既に始めており、その勢力は日々拡大しつつあった。
シキは何も言わずリンを配下へと受け入れた。
もっともリンにしてみればシキの"下"についたなどとは微塵も思ってはいなかったのだが。
リハビリの効果もあり、冷たい義足はすっかりとリンの体になじんで、以前のように思い通りに動かすことができる。
いろいろと考えることも多かった1年の間にリンの体は飛躍的に成長しそれと比例するかのようにシキへの憎しみはある程度は融解してきていた。


そしてリンがシキの片腕として地方を征圧していくことになり、早1年。


ただひとつ、予想できなかったものといえばアキラの存在だった。
そもそもシキが誰かを傍に置くなど考えられなかったし、その相手がアキラだと知ったときの衝撃はすさまじかった。
そして…変わってしまったアキラをみて更に…驚いた。
それはシキの許可を得てシキの寝室へ入ったときのことだった。


「…アキラ……?」

ベッドの上でぼんやり窓の外を眺めていた青年は確かにアキラだった。
けれどその体は記憶の中のものよりもかなり細く、いつも感じていた張りつめた糸の様な緊張感を感じることも無かった。
ひどく透明な存在になってしまった、と思った。
その何もかもが華奢なアキラは以前では考えられないほど…よく笑った。


「…だれ?」
「俺のこと…忘れちゃった?……リンだよ、アキラ」

リンはそっと近づいてアキラの前に膝をつく。


「……リン?」

アキラは記憶の中によみがえるぼんやりとした面影をたどる。
目の前の眩いブロンドには確かに覚えがあった。
アキラの指がそのブロンドに伸ばされてするり、と何度か梳いた。
そして僅かな沈黙の後にゆるく首を振る。

「違うよ。…リンはもっとちっちゃかった」
「成長したんだよ」

思わず笑いがこぼれた。
アキラに最後に会ったとき、リンは確かにもっとずっと小さかった。
性別を間違えられることもあるほど中性的な顔立ちだった。
今では当然そんなことも無いが。

「…カメラは?」
「持ってるよ。今度撮ってあげる」
「…うん」

アキラはゆっくりとうなずいた。
目の前の人物をリンと認めたのかそれともそうでないのかは分からなかったが。

昔はアキラは写真に撮られることを嫌がっていた。
そんな小さなことに気づいてリンはよく分からない感情に胸を締め付けられる。


**********

拍手[2回]

25日に変更した拍手お礼の微妙な続きをアップしました。
ですからもう一作品こちらにおろしてきますね。


なんだかまとまりなくて申し訳ないです。
来月頭まではまた忙しいんですよねぇ。

がんばって更新したいな!

********************

*あたたかなもの*

 

きらきらのきれいな世界なんていらないよ。

シキと、俺。

それだけでいい。

それだけがいい。

シキが俺に約束してくれた。


シキの世界を見せてくれるって。
たぶんいつかはニホンだけじゃなくてその外へだって。
だからそれがどんなものなのか、俺はすごく楽しみにしてる。

「シキの世界…」

俺はその隣にいれるのかな。
シキが見せてくれるって言ってくれたってことは、俺はシキの傍にいてもいいってことなのかな。
そうだといいな。

きらきらしてるのはきれいだけど飽きちゃうんだ。
陽に反射するガラスとか、シキの色に似た宝石。

全部全部いらないから、シキだけほしい。


シキシキシキ。

 

何度目か分からないほどその名前を呼んで、俺は今日もベッドにもぐる。

 

 


シキのいない城はすごく寒い。

 

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BrownBetty 
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