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唇のあわいからあなたへ甘い毒を注ぐ。幾度も、幾度も。
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キリ番は500単位で受付中です。
お礼SSを書かせていただいてます。
踏まれた方はコメントか拍手でご一報くださいね。
シチュエーションなどリクエストいただけると助かります~。



ぱちぱち

プロフィール

HN:
coffin
性別:
女性
自己紹介:
無類のシキアキスト。
次点でリンアキ、グンアキ。
そしてわりと好きなカウアキ。
なんにせよアキラは受けです。

あの可愛いさは反則…!
*************
リンクフリーです。
バナーはお持ち帰りくださいね。


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わーわーわー!!
カウンタが10000超えてますね!!
嬉しいですvv
日々のご訪問ありがとうございます~。
ぱちぱちに毎日励まされてますっ。

もしキリ番を踏まれた方はご一報くださいませ。
もしいらっしゃらなければなにか企画しようかなぁなんて思ってます。

まだ未消化のキリ番がひとつ残ってますのでそちらも早く書き上げたいです(お待たせして申し訳ありません!!)

**********
今回は+カウのお話を久しぶりにかきました。

いや、なんか、こう、アキラっぽくないというかうちのアキラっぽくないというか。
ED3の子はこんなにいろいろと考えないような気がします。
そろそろネタが尽きそうです…!!
なんか考えなくちゃ!!

**********

*like the moon*


「カウ、今日はねすごく月がよく見えるよ」
「…」

シキが朝に出て行ったきり帰ってこないから、カウとふたりでお留守番。
もう月は昇りきっちゃったのに。
きれいなまぁるい満月。
白じゃなくて、青でもなくて、黄色い、月。
なんだかおいしそう。
なんていったらシキに笑われそうだけど。


「カウにも見れたらいいのにね」

カウは、鼻を俺のほっぺに擦り付けて寄ってくる。
いいこ。
カウの眼があったら一緒にこれ、みれたのにな。


この部屋は窓が大きいから、月が綺麗な日は部屋の明かりをつけなくてもすごく明るい。
それはとっても珍しいことなんだけど。
そもそもトシマが晴れるということが少ないし。
その時に月が満月ってこともなかなかない。

「シキと見たかったのに」

あーぁ、ってため息ついて、カウに抱きついた。
一回抱きついたら寂しい気持ちが膨らんで、もっとぎゅってする。
あったかいカウの体はすごく気持ちがいい。
シキがいなくて寂しいとき、俺はカウをぎゅってする。
カウはいつもおとなしく俺に抱きつかせてくれる。
顔を舐めて、ほっぺにキスをして、鼻を寄せる。
かわいい、カウ。

「シキ、はやく帰ってくればいいのに」

カウに抱きついたままころん、と横になって、クッションを引き寄せる。

二人でそれに頭を乗せて、月光浴。


「きれい…」

さかさまに見ても綺麗な月。
なんとなく腕を伸ばしてみる。

届かないけど、触るみたいにそっと指で空中をなぞった。

シキは月に似てるかもしれない。
いつもいつも俺は手を伸ばして追いかけてるんだ。
触れたくて、触れてほしくて、キスがしたくて。
でも、シキはそんなこと気にしないんだ。
気にしないから、シキなんだ。


だから俺は何度でも腕を伸ばして、指先で触れる真似をする。
月をなぞるみたいに、触れてるように見えるだけなんだ。


シキに、触れたい。
それだけなのに。

 

いつも、届かない。

拍手[0回]

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*ぬくもり*


「シキの手…冷たいね」

アキラの指がシーツの中で俺の指を絡めとった。
きゅっと握られた先から熱いほどのアキラの体温が伝わってくる。
空気が徐々に冷えだすこの季節でもアキラの服装は(つまりはシャツ一枚ということだが)変わらない。
それはこの部屋が完全に温度も湿度も調整されているからなのだろうが、そもそもアキラに服を着る、という意思は無いようだ。

ふんわりと微笑む顔を見ながらアキラの好きにさせる。

「もう、雪、ふる?」
「……雪はまだ先だろう」

唐突に何を言い出すかと思えば…。
まだ秋口で、最近紅葉が始まったばかりだ。
雪など降ろうはずも無い。

「そう…雪…まだなんだ」

少しずつアキラの体温で俺の指先が温まる。
それと引き換えにアキラの指先は少しずつ冷えて、温度が溶け合う。
動かさなければ、肌との境目が分からないほどの体温の均衡。

「まだだな」

シーツに埋もれるように、アキラが布をかきあわせて俺の胸に顔を寄せる。
アキラはよくこうやって胸にぴたりと耳を押し当てる。
何が楽しいかは分からないが、こうするのが好きなのだ、といっていた。

「俺ね、雪…好き……ここから見える景色が白くて…音が無くなって…すごくきれい」
「…」
「真っ白の中にね、シキがいるとすぐ分かるんだよ。シキ、黒いから」

くすくすと笑ってアキラが俺の指に口付ける。
温まっていたはずの俺の指よりもよっぽど熱く、潤っていて俺はふ、と嗤った。

「…シキ…雪、降った日はここにいてくれる?」
「…さぁな。それはわからん」

確約など、してやれない。
する必要も無い。

「つまんないの」

そう呟く声は言葉とは裏腹にひどく楽しそうだった。

「…お前次第だな」

 

やさしく髪を撫でてやり、その感触を楽しむ。

 

柔らかなそれに気づかれぬように口付けて、軽く抱き寄せた。
 

拍手[2回]

ちょっと視点を変えて兵士から見たシキとアキラ。
ED2に慣れなきゃいけないなぁとおもいます。
書きにくい、書きにくいけど好きなんです。

他のサイト様の素敵なED2を見るたびに憧れが山積していきます。
キリ番も次はED2ですから頑張って書きたいものです。


最近たくさん拍手をいただきます。
とてもとても励みになります!
返信不要の方もぱちぱちだけの方もありがとうございます~。
しばらくしたらまた拍手用の文もあげたいなぁ…!


*the beauty*

コンコン、と規則正しくノックはいつも2回だ。
俺の中ではもうすっかりと定着してしまった。

夕の報告を任せられるようになって大分経つ。
何度報告を行なったか知れないのに、いつでもこの部屋の前に経つと緊張するものだ。

総帥の、執務室。

皆が憧れるアキラ様も大抵はここで総帥の執務の補佐をしていらっしゃるのだ。
あの美しいお姿を思い浮かべるだけでなぜこんなにも幸福になれるのだろうか。
不思議だ。

「入れ」

しばらくして聞こえた総帥の声に、知らず緩んでいた顔を意識して引き締めた。

「失礼いたします」

執務室続きの寝室から総帥がゆっくりとこちらにいらっしゃる。
タイを締めながらもその所作にはどこにも隙がなく、たとえどんなときであろうともこの方が倒される日など来ないような気がする。

いつものように怖いほど整った美貌はなかなか直視することができないが、はじめのうちは同じ室内にいるだけで目に見えない、なにかぴりりぴりとしたものに終始緊張し続けだった。


いつもはぴったりと閉じられている寝室へ続く扉。
総帥がその扉を閉めなかった為に視力だけはやたらと良い俺には見えてしまった。

奥にある豪奢なベッド。
その上に横たわった、抜けるように白い肌を惜しげもなく晒した…。

「どうした、なにか変わったものでも見えたか?」
革張りのチェアにゆったりと腰掛けた、揶揄するような総帥の声にあわてて報告を開始する。

総帥に見抜かれていると分かっていた。
それでも瞼の裏に焼きついた、映像が離れない。

力なく投げ出された腕と、床に散っている軍服。
乱れたシーツは今の今まで何が起こっていたかを如実に物語る。
どうしても艶やかなアキラ様を想像してしまう。
それはどうも禁忌のような気がしてぐっとこぶしを握った。

 

「…本日の報告は以上です」
「最近、西棟の警備の人数が若干多い気がするがどうなっている?」
「はい、先日アキラ様の指示がありまして今までより10名程増員しております。理由はお聞きしておりませんが…」
「…そうか。わかった。下がっていい」


「は。失礼いたします」
もう一度敬礼。


広い執務室を後にして、俺はやっと大きく息をつく。
見てはいけないものを、見てしまった。
長く報告を行なっているがこんなことは初めてだった。
否応なく頭の中で際限なく繰り返されるあの映像。
あれは間違いなく、アキラ様だった。

いつもの張り詰めたような雰囲気はどこにもなく、そこは甘やかな空気に満ちている気さえした。
ぴんと、糸を張ったような空気を纏って隙無く軍服を着込んだそのお姿があんなに色香漂うのも、少しだけ垣間見えた先ほどの美しさが知らず滲みでるからなのだろう。


「はぁ…幸せなのか、そうでないのか」


あれを見れたことを、幸福ととるか、不幸ととるかは難しいところだ。
これからしばらくは頭を悩ませそうな問題に俺は一人で頭を抱えた。

ただひとつはっきりしていることは誰にも言えないということだ。
窓に映った俺は想像よりも自分が柔らかい表情をしていることに驚いて、小さく笑う。

また軍務に戻らねばならない。
やらねばならぬことはたくさんあるのだ。


われらの主君と、あの美しいお方のために。

拍手[5回]

アンケートで一番獲得票が多かったED2です。
シキに一途なアキラは書いていて楽しいです。
ED1はアキラはシキの隣、ED2はシキの一歩うしろ、ED3は抱っこされてるといいなぁと思います。
それぞれアキラはEDによってシキとの距離感が違うのだと思います。
むむむ。

どうかなぁ。

*progression*


「総帥、お茶がはいりました」

風が冬に向けて少しずつ冷えてきているが、相変わらず陽は暖かい。
シキの執務室は薄いカーテンで濾過された柔らかな陽光で満たされていた。

アキラは運ばれてきた小さなワゴンから慣れた手つきで茶器を扱い、シキのデスクへと置いた。
シキへと呼びかける声は部下がいるときと比べひどく柔らかい。
小振りの皿には甘さを抑えたブラウニーが品よく並べられている。
もっともそれにシキが手をつけることなどあまりないのだが。

「アキラ、未決裁の書類はこれですべてだな?」
判を押しながら疑問ではなく事実の確認をするような口調でシキが問う。
「はい、本日のデスクワークはこれで終了となります。18時に兵たちの訓練の視察が入っていますが、あと30分程ありますのでそれまですこしお休みになられてください」

「あぁ、そうしよう」

ここ連日のオーバーワークでさすがのシキも疲れているのだろう、珍しく首肯したのをみてアキラはほっと内心息をつく。

(せめて少しでもシキの負担が減るように俺がしっかりしなければ…)

部屋に満ちていく紅茶のほのかな香りにアキラの顔がわずかに緩む。
シキの執務室には決まった時間に決まった人間が報告を行いにくるだけで、常にシキの傍らにひかえているのはアキラだけだ。
アキラはこの執務室にいるときに自分だけがシキの傍にいることを許されているということ、それを実感することができるのだった。

アキラは己の立場と役目とを十分に理解していたからできうる限りの最大限の努力と犠牲と献身とをもって仕事をこなしシキに仕えてきた。

すべてはシキのため。

アキラの体、爪から髪の毛、そしてその魂さえもシキのものなのだ。
すべてを主へと捧げ、生きてきた。
トシマを出たあの日からアキラの意思は揺るがない。

そうしていつの間にかアキラの定位置はシキの右斜めうしろとなった。
シキの横でもましてや前でも完全にうしろでもない。
シキから一歩下がって傍にひかえる。
アキラはそこからシキの美しい姿を目に焼き付けるのだ。

そして周囲もまたシキの傍に控えめに立つ、美しいアキラを高嶺の花と謳う。
絶対主君に寄り添う姿はアキラの性格を如実に現していて、兵たちからは憧れと尊崇の眼差しが絶え間なく注がれている。


シキがティーカップへと手を伸ばし、一口嚥下した後で小さく笑う。
「…紅茶を淹れるのが上手くなったな」
「!……ありがとうございます」
突然の賛辞にわずかに驚きながらもはにかむようにアキラは笑った。
その笑顔はシキだけが知っているアキラの極上の微笑み。

 

鍛錬中に突如現れた自分たちの主に、30人ほどの小隊の兵たちは鍛錬の手を止めてすぐに姿勢を正した。
アキラはそれに軽く手を振って続けるように促す。
その場の責任者を呼び、経過報告をさせる。
「アキラさま…なにか不備がございましたでしょうか…?」
「いや、総帥が鍛錬の視察を、と仰った。いつもどおり続けてもらって構わない」

とは言われたものの、シキとアキラがいるだけで空気がぴりぴりと張り詰めており兵たちは気もそぞろだった。
そんな状態の兵をシキは見渡して、面白そうに喉を鳴らす。
「アキラ、稽古をつけてやったらどうだ?」
思わぬシキの言葉にアキラのみならず兵たちが一斉にシキのほうを向いた。
「…はい、分かりました」

その了承に兵たちは色めきたった。
アキラから稽古をつけてもらえることを何よりも皆が待ち焦がれているのだ。
偶にアキラは請われてこうやって稽古をつけることがあったからだ。
もっとも普段はシキの補佐が忙しくなかなかあるようなことではないが。

「アキラ、お前はこれを使え。少しはハンデがないとな」
そういってシキが放り投げたのは軍支給の短剣だった。
アキラがいつも使っている剣とは長さも形状も違うそれに表情を変えることなくアキラは頷いた。
何度か確かめるように短剣を握り、すっと構える。

「アキラを殺すつもりで向かっていくことだ。一度に何人でもいい。ただしアキラに服を裂かれたら終わりだ…いいな、アキラ?」
訓練を取り仕切るようにシキが言葉を発し、周りはそれに耳を澄ます。
「はい。服を斬ればよろしいのですね」
シキの号令とともに何人かがアキラへと向かって走り出す。

 

「予想より時間がかかったな」
「申し訳ありません。これに慣れるまでに少しかかりました」
「だろうな。大分お前の剣よりリーチが短い」

アキラには傷ひとつ見当たらない。
わずかばかり髪とシャツの襟が乱れた程度だ。
それに比べ兵たちの服はどこかしらが裂かれ、皆が息を荒げていた。
身軽なアキラを捕らえるのは想像以上に体力を要するのだ。
その儚げな外見とは裏腹にアキラはとても強い。
これが高嶺の花と言われる所以でもある。
強さも美しさもほかの誰かを魅了してやまないのだ。

アキラがすべての兵の服を裂くまでに要した時間は20分程度。
それでもシキにとっては"遅い"のだろうとアキラは反省する。
きちんと短剣を鞘に戻し、アキラは乱れた襟を正した。

「また稽古をつけてやろう」
アキラの髪を手で直してやりながらシキが囁く。
「ありがとうございます」

アキラは深く礼をとり、帽子をかぶりなおした。
兵たちがアキラの稽古を楽しみにしているようにアキラはシキの稽古を楽しみにしているのだ。
シキは強くなれ、とアキラに言った。
だからアキラは何をもってしてもシキに次ぐ強さを保たねばならないのだと、訓練を重ねてきた。
シキの言葉は絶対なのだ。
アキラを支配する、声。

すべてはシキのため。
誰よりも尊い主のためにアキラはすべてを捧げ、すべてを懸け、すべてを捨て、すべてを得るのだ。


なによりも尊い、シキのために。

拍手[3回]

*gift*

シキは歩くのが早い。

俺は追いつけなくてちょっと遅れて、それでちょっと走る。


待って、って言いたくなくて、頑張って追いかける。


シキは止まらない。

おなじ速さでずっと歩く。

ついて来い、って言われて部屋から出た。
どこに、なんて事は聞かない。

ただシキについていくだけ。

それだけ。


シキがぴたりと足を止めたのは黒い扉の前。
城のどこにも使われてる扉。
でも…こんなところに扉なんてあったっけ?

俺はあんまりそういうの気にしてないから覚えてないだけかもしれない。


「開けろ」


シキが部屋を出てはじめて喋った。
そぉっとシキを見れば早くしろって顔してる。


ゆっくり扉を押し開けた。
ぎぎぎ、と軋む音がしてそれから感じるいろいろな…匂い。

「…ぇ?」

目の前の光景が信じられなくて隣にいるシキを見つめる。


綺麗な色の芝生にたくさんの花が植えられている、自然にあふれた箱庭。
土とそれから緑のにおいがする。

「気に入ったか?」

こくりと頷けばシキがその庭へ一歩を踏み出す。
ブーツが柔らかい芝生をつぶして音を立てた。

「お前の庭だ…好きに使うといい」
「俺の…庭…」

庭なんて、おねだりした覚えはないけど。
でも花が揺れてるこの景色はすごく綺麗で思わず笑う。


「シキ…」

俺もシキを追ってその庭へと足を踏み入れる。
さわさわとした感触がくすぐったくて笑いが零れる。

少し先に立ってるシキのところまで歩いていってぎゅっと抱きついた。

「ねぇ、どうして"これ"作ってくれたの?」

暖かい、シキの体温がちょっとずつ俺に移る。

「お前は外に出てはすぐ怪我をするからな」

そういえば外は石がごろごろしててすぐ足を切っちゃう。
それで、シキに怒られるんだ。

ごめんなさいって言うかわりにもっとぎゅってシキに抱きついた。
シキは俺を抱き上げて、楽しそうに喉を鳴らした。
 

拍手[2回]

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