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唇のあわいからあなたへ甘い毒を注ぐ。幾度も、幾度も。
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キリ番は500単位で受付中です。
お礼SSを書かせていただいてます。
踏まれた方はコメントか拍手でご一報くださいね。
シチュエーションなどリクエストいただけると助かります~。



ぱちぱち

プロフィール

HN:
coffin
性別:
女性
自己紹介:
無類のシキアキスト。
次点でリンアキ、グンアキ。
そしてわりと好きなカウアキ。
なんにせよアキラは受けです。

あの可愛いさは反則…!
*************
リンクフリーです。
バナーはお持ち帰りくださいね。


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*花蜜*

「シキ…!みて、みて!」

頬を染めながらアキラが長い回廊の向こうから駆けてくる。
ひらりひらりとはためくシャツのすそから覗く、白い太ももが妙に色っぽい。
たった今、会議を終えたばかりの幹部たちはすごすごと来た道を引き返した。
こういう場合の"正しい"行動を彼らはよく心得ている。

「まったく…今度は何の騒ぎだ」

アキラは事あるごとに城の中のシキをつかまえては何かを見せたり、して見せては満足そうな顔をするのだ。
色とりどりの花を組み合わせた花冠を頭に乗せてアキラはシキにぴたりと体を寄せた。
その花冠はこのモノクロの城にはひどく…ふにあいで。
いつもどこか夢見るようなアキラが城に似合わないといえばもちろんそうなのだが。
髪には花弁や葉が絡み、花の芳香がアキラからふわりと漂う。
そのいくつかをシキはつまみ上げて床へと落とす。
ひらひらと舞い落ちるそれらにまったく関心を寄せることなく、だっこして、と両手をシキに伸ばす。
そんなアキラにシキはとても大仰にため息をついて見せて、その要望をかなえてやる。

「これあげる」

自分の頭から花冠をそっと抜き取るとシキの頭へとぽん、と乗せた。

「おい…」
「シキにあげたかったんだ。俺ね、教えてもらって作ったんだ。…綺麗でしょ」

ふふっとうれしそうに笑うとアキラはシキの首にぎゅっと腕を巻きつけた。

「いらん」
「なんで?」
「……」

いうまでもなく自分にこんなものは似合わないことをシキはもちろんわかっている。
まだアキラを抱いているからいいものの、これが自分ひとりだけだと考えると恐ろしい、とシキはわずかに眉を寄せた。
花冠を頭に戴く自分の姿など想像したくない、と。

「…お前がつけていろ」

いやいや、とアキラは首を振った。
シキは頭の上から花冠を取ってやや乱暴にアキラへとかぶせた。
ぱらぱらと花びらが舞い落ちる。

「俺には必要ない」
「シキ…綺麗なのに」

まったく解せない、といったように今度はアキラがため息をついて見せた。

「あ!わかった今度は花束にしてくるね」

ぴょん、とシキの腕の中から飛び降りてにこにことアキラは無邪気に笑う。

「おい」
「なぁに?」
「花はいらんといっている」
「…花束でも?」
「そうだ」
「じゃぁ何がいいの?」
「何もいらない」

そこまでいうとシキはとめていた歩みを再開させる。
こつこつと靴音を響かせながら歩き去りそうなシキの後をアキラは小走りで追いかける。

「まって…っ」
「おとなしく部屋にいろ。おもちゃは与えてやっただろう」
「シキがいないから意味ないんだ」

ひとりはいやなんだ、とアキラはシキの腕を抱き込んだ。
再びシキの歩みが止まる。

「どこでも男を誘うその癖はどうにかならないのか。昨日抱いてやっただろう?」
「どこでもじゃないよ?シキがいるところだけ」

いいこでしょ?とアキラが言う前にシキはアキラの手首を捕まえてもっとも手近な部屋へと入った。
そこは小さな書庫だった。
普段ならば本を開くための机にアキラの細くしなやかな体を押し倒す。
アキラの頭から花冠が外れ、そのいくつかの花はくしゃりと無残につぶれた。
いっそうと漂う濃厚な花の香りにアキラはくらりと眩暈を覚えた。

「望みどおり抱いてやる」
「…シキ」

そのアキラの声音にはもう既に情欲の色がにじんでいる。
申し訳程度にとめられていたシャツのボタンをすべて取り去られると未だ消えきらない情交の紅い跡が顔を覗かせた。
一気に空気が淫靡なものへと変わる。


噛み付くようにアキラの首筋に顔を埋めるとシキはひそやかに笑った。
花などなくても、いつもこの体からは花のような香りがするというのに、と。
アキラは潰れた花冠を気にすることなく、ただ嬉しそうにシキの背中へと腕を回した。


*******************
あとがきはつづきから!

拍手[1回]

PR

久しぶりの更新は拍手お礼になりました~!
なかなかお話をかけなくて;
いろいろと書きたいのですが文に起こすのは難しいですよね~!
うーん…文才欲しいです(切実!)

********************


カウ+アキです。
二人はとってもほのぼのします。

*瞳の光*

「カウ!おいで!」

つま先でくるりとまわってみせるとアキラの羽織ったシャツがひらり、と広がった。

中庭でカウを呼ぶとアキラはすとんと、腰を下ろす。

「ほら、これで吹くとしゃぼん玉ができるんだって」

アキラが差し出した容器の中で透明な液体がちゃぷん、と揺れた。

カウがくぅん、と鼻を鳴らしてくんくん、と匂いをかぐ。

アキラの部屋を整える女に"しゃぼん玉がしたい"といったらすぐに用意してくれたのだ。

アキラがふぅ、と息を吹き込むと虹色のしゃぼん玉がふわりと浮いた。

つぎつぎと小さなしゃぼん玉が生まれて、カウの鼻先でぱちんとはじける。

驚いたように一瞬身をピクリと震わせたカウを見てアキラはちいさく笑った。

おそるおそるといういうようにアキラにぴたりと身を寄せる。

「カウもする?」

吹くんだよ、と吹き口を差し出せばカウはぱく、と咥えて息を吐いた。
勢いよく吹きすぎてぱちんとしゃぼん玉が割れる。

「…もっとそぉっと吹くんだよ?」

今度は綺麗にできたシャボン玉がふわりふわりとのぼっていく。

「きれい…」

カウはアキラにぴとりと身を寄せたまま、見えない瞳で、のぼっていくしゃぼん玉を見つめていた。
 

拍手[0回]

拍手お礼を更新しました。
予告どおりアキラのお食事のED2版です。
シキはアキラを構い倒していると思います。
こちらにひとつお話をおろしておきますね。
拍手お返事折りたたんでます~。

********************
*はる*


「かーう」

廊下に俺の声だけ響く。

 

カウがいない。

いつも目が覚めたらいつも俺の傍にいてほっぺ…舐めてくれるのに。

今日はいつもより少しだけ早く目が覚めた。
…起きたらベッドに俺はひとりぼっちだった。

シキが朝いないのは…いつもだけど。
城の中にはいる。
だけど俺の傍にはいない。
今日はいつ戻ってくるんだろ。


ねぇ…カウ…なんで?


「…カウ?」


お風呂にもベッドの下にもいなかった。

カウは…俺の傍にいてくれると思ってたのに。
ずっと俺の隣にいてくれると思ってたのに。

シキみたいに俺のこと…放っておいたりしないと思ったのに。


ぺたんぺたんって聞こえるのは俺の足音だけ。
冷たい廊下を一人で歩く。


兵舎にもいない。


「カウ…来てない?」
「お見かけしておりませんが…」

俺を視界にいれないようにする兵たち。
もう、そんなのにも慣れちゃった。

疲れてしまって俺ははぁ、と息を吐く。

「…」

カウ、俺を置いてどっかいっちゃったんだ。
すごく…悲しかった。


腕じゃなくて殆ど体の力でドアを開ける。
柔らかい絨毯に足音が消える。


もう一回寝ようかな、って。
そう思って。
ベッドを見た。

「…!」

カウが…いた。

俺の方を向いてちょこんって首傾げて。
俺は駆け寄ってベッドの上に飛び乗るように抱きついた。
あったかい、カウ。

「俺…さがしたんだよ」

どこにいたの、って聞いてぎゅぅってする。
カウが俺の腕からするりと抜けて俺に差し出したのは…花だった。
黄色くて可愛い形の。

「たんぽぽ…」

まだ外はすごく寒いのに。
もう、咲いてるんだ…。

「これ…俺にくれるの?」

にこって笑って。
カウは俺に頭を差し出した。

撫でて。
褒めて。

って言ってるみたいで俺は優しく何度も撫でてあげる。

「これ…取りに行ってたからいなかったの?」

カウから返事はないけど…きっとそうなんだ。
銀色の髪の毛についた草をそっと払って俺はもう一回ぎゅってした。

 

「ありがと、カウ」

********************
あとがき&お返事は"続き"から

拍手[1回]

拍手お礼更新しました!
久しぶりにED1です。
先日のお食事、とは違いますが…。
携帯のメモ帳から出てきたので(笑)
こちらに梅雨の時期のお礼をおろしておきますね。



*rain*

今日もカウと一緒に起きて、少しご飯を食べて、それから散歩をして。

途中で雨が降ってきて、煩いやつらが城に入れと何度も言うから仕方なく二人で部屋に戻った。
雨の中歩くのって結構すきなのにな。
裸足で水たまりを弾くとぴちゃんと音がするのが楽しい。
傘…なんて使ったの、いつが最後なんだろう。

激しい…雨だった。
シャワーよりももっと。
髪の毛からしとしと、ぴちゃん。
ぽた、ぽた。
俺もカウもすごく濡れて。
でもそれもたのしくて。
なんだかとてもたのしくて。

体に張り付くシャツ。
透けていくのが不思議だった。

シキに怒られちゃうかな…と考えて俺はカウとお風呂に入って。
雨の後、部屋にはいつもお湯が張ってある。
だれかが…いれてる。

ベッドの上でカウが鼻を俺の頬に摺り寄せて。

「どうしたの?」

俺のしつもんにカウはただ首を傾げた。
カウが俺に"どうしたの?"って聞くみたいに。

カウ、あったかい。

「ねむい…?」

こつん、とおでこをあわせて閉じられたままのカウの瞼を見つめる。
カウの目は…何色だったんだろうね。
髪と同じ色かな?
すこし…見たかったな。

「ねむる…?」

腕の中でうとうとするカウを抱きしめて俺はベッドに横になった。
やわらかいクッションをどけて。

雨はまだ降ってる。
きっとまだ…やまない。


「…おやすみ…カウ」
 

 

拍手[0回]

ぱちぱちありがとうございました!!
クリックにいつも救われてます~!
更新頑張りますよ!
試験にまけない…!

エイプリルフールのときの限定拍手お礼をこちらにおろしておきますね。
拍手お返事は折りたたんでます~。

********************
*exceptional*

広いベッドの枕に悠然と背を預けてシキが満足そうに笑った。

「あ…ぁ…んぁ…ん…」

快楽に身をくねらせてアキラが悶える。
そのアキラの体の上に覆いかぶさっているのは…カウだ。

その嬌声がアキラのものだけなのは当然だが、カウも声の出ない喉を僅かに震わせながら熱い息を吐き出していた。

シーツに皺を刻みながら二人が睦み合う様をみてシキはにやりと口の端を引き上げる。
狗を情事に引きずりいれたのはほんの気まぐれだったがなかなか悪くない、と。
カウがアキラにしていることはほんの前戯程度のものに過ぎないが、じわりと焦らされるような熱をもてあまし、時折縋る様にシキを見上げるアキラの瞳を、こうやって見ていられる。

シキは喉の奥で微かに笑うとサイドテーブルに置いたグラスを傾けて酒を喉に流し込んだ。

まるで砂糖菓子を舐めるようにぴちゃりと音を立ててカウはくまなくアキラの体を舐めている。
その胸の赤く色づいた果実を舌先で転がしては甘い声をあげるアキラの反応を楽しんでいるようで。
尖らせた舌がつぅ、と腹をたどり臍のくぼみに到達する。

「ひぁ…やぁん…ぁ…シキ…ぃ」

鈍く光る銀のピアスに触れた途端ぴくん、とアキラの体が跳ね上がる。
シキを逆さに見るようにしてアキラはシキに手を伸ばした。
求めるように伸ばされた指先をシキは取ることはない。

そうしてするり、とその頬を撫でればひく、とアキラの喉が鳴った。

アキラの屹立し始めたものにカウがちゅ、と音を立てて吸い付いた。
唇で柔らかに食まれれば喉を仰け反らせて緩やかにアキラの背がしなる。

「シ、キ…ッ」

「まだだ。………カウ」

シキに呼ばれてそれまでは懸命にアキラに奉仕してしていたカウがぱっと顔を上げた。
快楽が途中でふつりと途絶えて、アキラが小さく声を上げる。

「…」

なぁに?と聞くように首を傾げて顔を上げたカウの唇は赤く濡れていた。
つやつやとした唇はひどく艶やかで。

「まだアキラと遊ぶだろう?」

カウの喉を軽くくすぐってから首肯されるのを見てシキは目を僅かに細めた。

「いい子だ」

シキはそう言ってカウに軽く口付ければアキラがカウの下で不満げな声をあげた。

「や…カウ…ずるい…」

アキラはカウの腕を取って引き寄せてからすぐにその唇をふさいだ。
舌を絡めあう音とそれから息の音が響く部屋でシキは変わらず二人を眺める。
ふ、と笑って口の端を緩める。

(…悪くない)

「ん…ぁ」


明け方には遠い闇の中。
アキラの嬌声はシキが許しを出す明け方までやむことはなかった。

拍手[0回]

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BrownBetty 
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